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2026.09.30

ノベルティに再生素材を活用する。ユニファーストが海洋プラスチック由来の素材を扱う理由

ノベルティに再生素材を活用する。ユニファーストが海洋プラスチック由来の素材を扱う理由

「今回のノベルティは、環境に配慮した素材でお願いします」。そう言われて調べ始めると、「エコ」「サステナブル」を掲げた素材が次々と出てきます。ただ、そのどれを選べばいいのかまでは、なかなか書かれていません。

この記事では、ノベルティに再生素材を選ぶときの判断基準を整理します。素材ごとの違い、確認しておきたいポイント、そして私たちが海洋プラスチック由来の素材を扱っている理由についてもお伝えします。

再生素材のノベルティ、検討が進まない3つの理由

環境配慮の素材を選びたい。そう考えていても、実際の検討がなかなか進まないことがあります。ご相談をいただく中で、よく聞くのは次の3つです。

まず、社内で説明できないこと。 上長や関係部署に「なぜこの素材なのか」と聞かれたときに、カタログに書かれている以上のことが言えない。環境に配慮していることは分かるけれど、他の素材と比べて何が違うのかを自分の言葉で説明できない、という状態です。

そして、根拠を示せるか不安があること。 近年は環境訴求に対する視線が厳しくなっています。実態の伴わない環境アピールは、かえって企業の信用を損なうことにもなりかねません。特にノベルティは不特定多数の方の手に渡るため、指摘を受けたときの影響が読みにくいという事情もあります。

さらに、コストと品質のバランスが判断できないことも挙げられます。 環境配慮の素材は高くて、そのわりに品質が劣るのではないか。この前提があると、検討そのものが止まってしまいます。

ノベルティに使える再生素材・環境配慮素材の種類

まず前提として、環境に配慮した素材にはいくつかの種類があり、それぞれ解決している課題が違います。

素材特徴向いているケース
再生素材(RPET・海洋プラスチックなど)使用済みのペットボトルなどを原料に再生した繊維サステナブルな取り組みをアイテムで表現したい企業
オーガニックコットン農薬・化学肥料に頼らず栽培された綿素材の安全性や自然素材にこだわりたい企業
リサイクルコットン生産過程で出る端材を回収して再利用した綿CSR・環境活動のノベルティ
通常素材(コットン・ナイロンなど)一般的に流通している素材コストを重視し、標準的な品質で対応したい場合

それぞれ、もう少し具体的に見ていきましょう。

再生素材(RPET・海洋プラスチック)は、ポリエステル系の素材なので、エコバッグやポーチ、ナップサックといった袋物と相性がいい素材です。薄手で軽く仕上げられるため、大量配布のノベルティにも向いています。撥水性を持たせることもできるので、屋外で使うアイテムにも展開できます。一方で、綿のような風合いや吸水性が求められるアイテム、たとえばタオル類には向きません。

オーガニックコットンは、肌に触れる時間の長いアイテムに向いています。Tシャツやトートバッグ、タオルハンカチなど、素材の質感そのものが価値になる場合に選ばれます。ただし通常のコットンより原料価格が高く、生産量も限られるため、大ロットの案件では納期に余裕が必要になることがあります。

リサイクルコットンは、工場で出た端材を回収して糸に戻したものです。新たに綿を栽培する必要がないぶん環境負荷が低く、価格もオーガニックコットンより抑えられます。糸の性質上、やや風合いが粗くなる傾向がありますが、それを「素材の表情」として活かす設計も可能です。

通常素材を選ぶことが悪いわけでもありません。配布数が非常に多く、単価を抑える必要がある場合は、通常素材で品質のいいものをつくるほうが、結果として長く使われることもあります。

ここでお伝えしたいのは、「どれが一番環境にいいか」という問いは、実は成立しないということです。

再生素材は、捨てられるはずだったプラスチックを減らします。オーガニックコットンは、栽培の段階での環境負荷を下げます。リサイクルコットンは、工場から出る端材を活かします。いずれも環境への配慮ですが、向き合っている問題が違います。

つまり、素材から選び始めると迷います。企業として何を伝えたいのかが先にあって、素材はその後に決まるものだとお考えください。「廃棄されるものに新しい価値を」と言いたいのか、「つくる段階から負荷を減らす」と言いたいのか。ここが決まると、選ぶべき素材も自然と絞られてきます。

再生素材の原料はどこから来るのか?トレーサビリティの重要性

素材の方向性が決まったら、次に確認していただきたいことがあります。その素材の原料が、どこから来たのかを説明できるかどうかです。

再生素材には、原料の出どころが見えにくいという構造的な事情があります。製品に「再生PET使用」と書かれていても、その原料がどこで回収されたものなのか、実際にどれだけ再生原料が含まれているのかは、見ただけでは分かりません。

ここで出てくるのが「トレーサビリティ」という考え方です。日本語にすると「追跡可能性」。原料がどこから来て、どんな経路をたどって製品になったのかを記録し、たどれるようにしておく仕組みのことです。

第三者の目が入った記録が残っている素材であれば、企業として「この素材はここから来ています」と説明できます。社内で「なぜこの素材か」と聞かれたときも、対外的に発信するときも、根拠を持って話せる。冒頭に挙げた「説明できない」「根拠を示せるか不安」という2つは、ここで解消できます。

私たちがオリジナルグッズに使用している REPREVE® Our Ocean も、この考え方に基づいた素材です。海岸の近くで回収されたペットボトルを原料とし、原料の履歴をたどれることが認証されています。「海洋プラスチックからつくりました」という言葉に、裏付けを持たせられる素材だとお考えください。

使われなければ、環境配慮の効果は生まれない

ここからは、私たちがノベルティをつくるときに一番大事にしている考え方です。
ノベルティを受け取った方は、「環境に配慮しているから」という理由で使い続けるわけではありません。使いやすい、持ちやすい、なんとなく気に入った。そういう理由で毎日のなかに入っていって、そこではじめて素材の背景が伝わる機会が生まれます。

逆に言えば、使われないノベルティは環境施策としても機能しません。配布した時点で役目が終わり、そのまま引き出しにしまわれたり、処分されたりするのであれば、再生素材を使った意味が薄れてしまいます。

では、使われるアイテムと使われないアイテムは、何が違うのでしょうか。

ひとつは、受け取った方の生活動線に入るかどうかです。通勤や買い物、在宅での作業など、その方が毎日繰り返している行動のなかに置き場所があるアイテムは、自然と使われます。エコバッグやポーチが定番として選ばれ続けているのは、置き場所が想像しやすいからです。

もうひとつは、企業のロゴとの距離感です。ロゴが大きく主張していると、人前で使いにくくなります。せっかく実用的なアイテムでも、家のなかだけで使われるものになってしまう。ロゴの位置やサイズ、色の入れ方によって、外に持ち出せるかどうかが変わります。

そして、サイズと収納性です。かさばるアイテムは、配布の場から持ち帰る段階でハードルになります。イベント会場での配布であれば、その日の荷物に加えられるかどうかが分かれ目になります。

だからこそ、環境配慮の素材を使ったアイテムこそ、モノとしての完成度を落とさないことが前提になります。

私たちがつくっている海洋プラスチック由来のポーチも、見た目や使い心地は通常のポーチと変わりません。これは技術的な自慢ではなく、「環境に配慮した製品だから、多少の使いにくさは我慢してほしい」という設計をしていない、という意思表示です。

冒頭の3つめ、「コストと品質のバランスが判断できない」という不安について言えば、確かに通常素材と比べればコストは上がります。ただ、品質については妥協する必要のない選択肢が、いまは十分にあります。上がったコストを、使われる期間の長さで回収するという考え方もできます。

ノベルティは、企業の姿勢を伝える媒体になる

ノベルティには、広告にはない特性があります。受け取った方の手元に残り続けるということです。

使うたびに企業名が目に入ります。そして、それが何からできているのかを知る機会もあります。タグやパッケージ、同梱するカードなどで背景を伝えられれば、配布物そのものがメッセージを運ぶ媒体になります。

私たちが海洋プラスチック由来のポーチをお届けしている場面も、こうした文脈が多くあります。代表的な3つをご紹介します。

化粧品ブランドのノベルティとして選ばれるケースでは、ブランドの世界観と素材の背景を重ねる使われ方をします。パッケージやコスメそのものの環境配慮を進めているブランドにとって、付属するノベルティだけが通常素材では一貫性が保てません。ポーチであれば、購入した商品を入れて持ち歩いてもらえるという実用面のつながりもあります。

CSR・SDGs活動の配布物では、活動報告とセットで使われることが多くあります。報告書やWebサイトで取り組みを発信するだけでなく、参加者や関係者に手渡せるものがあると、活動そのものの記憶に残りやすくなります。この場合、配布時に素材の背景をどう伝えるかが重要になるため、同梱物やタグの設計もあわせて検討します。

企業イベントの記念品では、参加者にその日を思い出してもらう役割があります。周年イベントや株主向けの催し、社内表彰など、「特別な日に受け取ったもの」として長く残ります。素材にストーリーがあることで、記念品としての意味づけも深くなります。

環境への取り組みは、報告書に書くだけでは伝わりにくいものです。手に取れるモノとして届けられることは、ノベルティならではの強みだと思っています。

再生素材のノベルティを発注する前に決めておきたい3つのこと

最後に、実際にご検討を始めるときの整理の仕方をお伝えします。

1. 何を伝えたいのかを、ひとことにまとめる

「環境に配慮したい」だけでは素材は選べません。廃棄されるプラスチックを減らしたいのか、栽培段階の負荷を下げたいのか。ひとことにできると、選択肢がぐっと絞られます。

2. 原料の出どころを説明できる素材かを確認する

社内の説明でも、対外的な発信でも必要になります。認証の有無や、原料がどこから来たのかを確認しておきましょう。

3. 受け取った方が使い続けるかを想定する

配布先の方の生活動線に入るアイテムでしょうか。デザインやサイズが日常に馴染むかどうかを、具体的に想像してみてください。使われてはじめて、伝わります。

まとめ

「環境に配慮した素材で」から一歩踏み込むために必要なのは、素材の知識そのものよりも、何を伝えたいのかを先に決めることです。それが決まれば、素材の選定も、確認すべきポイントも見えてきます。

ユニファーストでは、海洋プラスチック由来の再生PETをはじめ、オーガニックコットンやリサイクルコットンなど、目的に合わせた素材のご提案をしています。どの素材が自社の伝えたいことに合うのか、という段階からご相談ください。

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