オリジナルグッズ製作に使用される代表的な特殊生地をご紹介します。
保湿保温性に優れたものなどナイロン・ポリエステルやコットンでは表現できないオリジナリティも実現可能な生地を多数そろえています。
用途に合わせた素材・形状選びで貴方のイメージやデザインを形にします。
特殊生地
アルミ蒸着
アルミニウムを高真空状態で加熱蒸発させ、その蒸気をフィルム表面に付着させてフィルムにアルミの薄い膜を付けたもの。見た目は光沢がある銀色である。防湿性に富み、ガスバリヤー性が得られる。包装用途のほかに、衣料用の金銀糸、装飾用、コンデンサー、建材用などに用いられる。
特殊生地
絹(シルク)
蚕がつくる繭からとった生糸、または生糸で織られた繊維のこと。生糸の段階で精練すると、三角形の断面をもつ細い繊維となり、絹特有の光沢やしなやかさが現れる。日光に当ると紫外線を吸収しやすく、黄色く変色し弱くなる。
商品例:
スカーフ、ネクタイなど
特殊生地
メッシュ
網状に編まれたもののことを言う。網地には経編でも丸編でもつくることができ、台丸メッシュやラッセル・メッシュのように機械名をつけて呼ばれる。高い通気性や見た目の涼感で夏用に適するものが多く、バッグや帽子、あるいは洋服のアクセントとして部分使いで用いられる事もある。
特殊生地
不織布
通常織物は、織機・編み機にかけられて、経糸や緯糸を使い織られたり編まれたりするが、不織布は繊維を均一に並べ、樹脂接着やプレス機械・高圧水流などにより、シート状にしたもの。強度が紙より丈夫で耐水性に優れ、ソフトで通気性があり、あらゆる用途に適している。
特殊生地
合成皮革
合成皮革(フェイクレザー)とは、基布に樹脂等を付着させて天然皮革類似の風合いとしたものをいう。天然皮革とは異なり、水に濡れたりしても手入れが簡便であり、安価で品質も均一であることなどから普及している。ものによるが、天然皮革に比べて劣化が早い傾向がある。例えば、ポリウレタン製のフェイクレザーは使用状況、保管方法にもよるが、約5年程度で劣化し使えなくなることが多い。
特殊生地
合成樹脂
エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)
低温特性に優れ寒い場所でも硬くならず、弾力性・耐久性に優れている。また、比重が小さく塩化ビニールやゴムと比べて軽量である。焼却してもダイオキシンが発生しない。これを発砲させたものもあり、サンダルの底材やバスマットなどに使われている。
ポリエチレンシート(PE)
加工性が高く、薬品に強く丈夫などの点から一般のビニール袋やラップ、梱包資材など多くの製品の原料に利用されている。熱可塑性樹脂であり熱に溶けやすいことからリサイクルしやすい樹脂であり、焼却による塩素ガスの発生もほとんどない。
ポリ塩化ビニール(PVC)
四大樹脂の一つ。着色性、耐久性が良く、耐薬品性に優れているが吸湿性がなく、耐熱性が低い。プリントしたコットンの薄い生地に、透明のPVCをラミネート加工も出来る。イギリスのデパートバッグ等が有名である。
特殊生地
革(天然皮革・有機質)
皮と革
動物の皮膚をそのまま剥いだ状態のものを「皮(かわ・ひ)」といい、
動物の皮膚を除去し、なめし※てあるものを「革(かわ・かく)」という。
※なめし…
動物の皮は柔軟性に富み丈夫であるという特徴を持っているが、そのままだと腐敗したり乾燥すると硬くなると言う欠点がある。そこで皮を腐らせたり硬化させないように加工することを「なめし」と言う。この加工により皮から革に変える。
植物から抽出物(タンニン)を使う「タンニンなめし」と主にクロームの化合物によってなめす「クロムなめし」、さらにこの両者を併用する「混合なめし」の3種類のなめし方法がある。